利用者の声 The Times Digital Archive

- 今の映画研究はメディア環境の研究です
- 当時は映画雑誌の映画評よりも、新聞の映画評の方が大きな影響力をもっていました
- 本を執筆するに当たり、『タイムズ』の映画評はかなり入念に読みました
- どこにでも出てきそうな広告記事ですが、研究者にとってはすごく貴重な情報源です
- 特別機動隊が同時代で持っていた文化的広がりを掴むのに、 ゲールのデータベースが大きな威力を発揮しました
- 『タイムズ』と『パンチ』を並置したかったのです
- 気になった言葉が当時どのように使われていたのか調べるには、 『パンチ』は格好の資料です
- 小説を文化史的に紐解いてゆく際に『パンチ』は便利です
- 『デイリー・メイル』必要なんですよ!
- 今の映画研究はメディア環境の研究です
- メディア環境の変化という観点からモダニズム作家の作品を見ると面白い
- 「新聞が本である」と言えるヴィクトリア朝以来の文化の厚みがあるのです
- 一つの雑誌がもの凄く成熟した言説空間を作っているわけです
- 『イラストレイテッド・ロンドン・ニュース』の挿絵は、人々の想像力を支えていました
- 19世紀イギリス史を勉強する過程で「アイルランド問題」に出くわし、 アイルランドについて考えるようになりました
- アイルランドのじゃがいも飢饉を描いたILNの有名なスケッチは 飢饉の研究でよく使われます
- 描写対象が包括的で正確な描写であることがILNの魅力です
- 写実性が高く信頼できることが、ILNの絵がよく使われる理由だと思います
- ILNのようなデータベースの登場で、 美術史家と歴史家の垣根が取り払われるかもしれません
- 一次史料も使う歴史教育を進めるとき、 ILNのような図版入りのデータベースは大きな意味を持ちます
- アイルランドに対する眼差しを見ると、 パンチが辛辣であるのに対して、ILNには温かさを感じます
- タイムズがアイルランドに対して辛辣だったのは、 自己責任論の立場に立っていたからです
- ILNは女王の豪華な式典のスケッチを掲載しつつ、 アイルランド救済を呼びかける投書も掲載しています
- タイムズの議会速記録は、ハンサードの情報源であり、 ハンサード以上に現場の雰囲気を良く伝えていた可能性は否定できません
- 論調だけでなく、デザイン、字体にも新聞の個性が出ます
- ILNのデータベースは、 インタフェースが利用者に対して親切な設計になっていると感じました
- 私の新聞史研究は、 大学院生のとき幕末・明治期の英字新聞と出会った時に始まりました。
- 大英帝国を象徴するメディアが、タイムズとロイターです。
- 当時の新聞記者は、記事を新聞に載せるだけでなく、国際情勢の大きなムーブメントを作り出すと言う面もありました。
- 大衆の側面を見事に映し出している新聞として、 中間紙や大衆紙はもっと注目されてもよいでしょう
- タイムズ神話が崩壊してゆく中で、 タイムズに替わる高級紙になるべく発行されたのがインディペンデントです。
- マードックのタイムズと対峙するメディアとしても、 インディペンデントのバックナンバーは研究において有用です。
- 高級紙と大衆紙における記事内容の背後に 価値観の違いがあることを忘れてはなりません。
- 新聞の歴史的成り立ちを理解しないと、 新聞記事の内容や傾向を理解することはできません。
- イギリスの高級紙は、物故欄が充実しているのが特徴的です。
- 物故欄は故人のパーソナルな情報も書かれていて、記事として面白い。
- アメリカなどでは、 ファミリー・ヒストリーを調査するインフラとして公共図書館等に新聞が揃っています。
- 過去の時代に入り込んで、 時代の文脈の中で事件を読み解くには、新聞が格好の資料です。
- 時代の空気を読むには、公式に書かれた歴史ではなく、 その時代に書かれた新聞の方が適切です。
- アジア各国の英字新聞は、 その国の報道の自由と深く関わっています。
- 社会で必要とされる基礎能力を養うための媒体として、 新聞は依然として他のメディアより優れています。
- 学生が新聞に関心を持つようになるために、 活用事例を紹介した冊子があれば有効かもしれません。
- ニュースの収集や編集こそが新聞の真髄です。 それを軽んじれば、ジャーナリズムの衰退を招くだけです。

- 異なる新聞の主張の相違を探る 面白さを学生に伝えたい
- 記事を比較できるのが、複数の新聞データベースを揃えることの一番のメリット
- 研究者がまずタイムズから調べようとする理由
- タイムズの資料的価値はイギリス研究者向けに限ったものではありません
- タイムズと衛生改革
- 学生用教材としてのイラストレイテッド・ロンドン・ニュースやパンチ
- 19世紀の衛生改革とパンチ
- 衛生改革の潮目が変わるきっかけになったグレート・スティンク(大悪臭)事件
- デイリー・メールは高級紙と大衆紙の中間
- デイリー・メールのデータベース化により、当時の家事や育児に関する新聞記事の研究が進むことが期待されます
- デイリー・メールが主要な読者層としていたのは、ローワー・ミドルクラス(下層中流階級)
- データベース化によりテキストに眼が行きすぎて、コンテキストが軽視される恐れがあります
- イギリスでは、歴史資料と資料へのアクセスが公共財であるとの認識が強い
- 異なる新聞の主張の相違を探る面白さを学生に伝えたい
- 英語という観点では、学生にとってはデイリー・メールの方がアクセスしやすい
- 大衆紙を読めば、イギリス社会の良い面も悪い面も見えてきます